AWS Systems Managerを使ってプライベートなEC2にログイン

2022/11/25

AWS

t f B! P L

AWS上に実装したEC2にログインしたい場合、

パブリックに公開してグローバルIPで接続するか、VPN等で繋ぐ必要があるよね。

もしくは踏み台サーバを経由するか。


AWSのSystems Manager(SSM)を使えば、そのような余計な手間をかけずにブラウザ経由でEC2にログインすることができます。

WindowsでもLinuxでもどちらでも繋げられます。

ちなみにAzureだとBastionという踏み台サーバが必要。Oracle Cloudも同じ。


というわけで、早速試してみる。

よくある手法なので、ググればいくらでも情報が出てくるけど、

実際に試してみるってのはコレ大事。


SSM用IAMロール作成、IAMロール付与

まずはEC2に割り当てるIAMロールを作成する必要がある。

IAMロール画面に行き、作成をクリック。


エンティティはAWSのEC2を選択して、「次へ」をクリック。


許可ポリシーは「AmazonSSMManagedInstanceCore」を選択して、「次へ」をクリック。


任意のロール名を入力して、IAMロールを作成。


次にログインしたいEC2を選択して、アクション→セキュリティ→「IAMロールを変更」をクリック。


先ほど作成したIAMロールを選択して「IAMロールを更新」をクリック。


IAMロールが付与できたことを確認。


VPCエンドポイント作成(EC2がプライベートサブネットにある場合のみ)

EC2がパブリックセグメント(直接インターネットにアクセスできる)にある場合や

NATゲートウェイを使っている場合はこれは省略してもOK。

プライベートサブネットの場合はVPCエンドポイントを作ることをAWSは推奨している。

ただしVPCエンドポイントを作るとお金掛かるけどな!

NATゲートウェイもいくらかお金掛かるので、そこはケースバイケースで。


VPCの画面で、「エンドポイント」を開き、「エンドポイントを作成」をクリック。


任意の名前を入力して、サービスカテゴリは「AWSのサービス」を選択。


続けて対象となるサービスは「com.amazonaws.<リージョン名>.ssmmessages」を選択。

割り当てるVPCとサブネットを選択する。

※ここでは一つのサブネットしか選択してないけど、普通は全部選択w


セキュリティグループを指定する。

明示的にセキュリティを定義するのなら、インバウンド通信でhttpsを指定。


以上でエンドポイントの作成は完了。

同様にして以下、合計4つのVPCエンドポイントを作成する。

  • com.amazonaws.<リージョン名>.ssmmessages
  • com.amazonaws.<リージョン名>.ssm
  • com.amazonaws.<リージョン名>.ec2
  • com.amazonaws.<リージョン名>.ec2messages


フリートマネージャーでリモートログイン

あとはEC2にSSMエージェントをインストールする必要があるんだけど、

AWSが用意したAMIには標準で入っているので省略w


AWSコンソールからSystems Managerにアクセスし、「フリートマネージャー」を開く。


特に問題がなければマネージドノードにEC2インスタンスの一覧が表示される。

VPCエンドポイントを作った直後は表示されない場合があるので、その時はしばらく待つ。


EC2を選択して、ノードアクションからリモートログインが可能。

Linux系なら「ターミナルセッションを開始する」、

Windowsなら「リモートデスクトップとの接続」をそれぞれクリック。


Amazon Linuxの場合、特にパスワードを求められずにログインできた。

※Windowsの場合はユーザ名とパスワードを聞かれる。


ssm-userというユーザーでログインすることになり、rootやec2-userにsuすることも可能。


VPNに繋がなくてもサーバにアクセスできるのは便利

もうすべてのサーバログインはコレで良いんじゃないかと思うぐらい便利。

SSHやRDPのポートも開放する必要がないので、セキュリティ的にもかなり安心感がある。


唯一の欠点としては、ファイルのやり取りができないことかな。

テキストベースのコピペならLinuxもWindowsもどちらもできるが、

SCPやRDPを介したファイルのコピーができない。

そこだけはS3などのオンラインストレージを使うしかない。


ここはAWSのアップデートを期待するしかない。


試しで作っただけなら、VPCエンドポイントを削除するのを忘れずに!

エンドポイント1つあたり月2,000円もしないぐらいだけど、

それが4つもあるので個人利用だとかなり痛手になるw

検索

Blog Archive

Popular Posts

About Me

自分の写真
性別:男
年齢:ついに40over
趣味:Snowboard、パソコン、iPhone、子育て

仕事:ユー子の社内SEとしてサーバ、NW等のインフラ全般をやってます

日々生活していく中で思ったことなどをつらつらと書いていきます。

どうぞよろしく!

ブログランキング

ブログランキング・にほんブログ村へ

QooQ